用途別適用事例:不活性ガス中でのろう付け
制御された真空、または不活性ガス中でろう付け(ブレージング)することは、あらゆる面でその品質を大幅に改善し、コストのかかる洗浄プロセスを必要としません。

通常の酸素を含む大気中での火炎による加熱では、酸化、スケーリング、炭素蓄積をパーツに引き起こす可能性があります。
それらを洗浄するためには、フラックスを使用したり、高価な酸による洗浄槽を使う必要があります。

部品とろう付けの材料の種類によっては、アルゴンなどの不活性ガスや真空中で作業する必要があります。
不活性ガス中でのろう付け(ブレージング)は、ニッケル、チタン、超合金、ステンレス、耐火物などで利用されます。

高周波誘導加熱(IH)活用による利点

先進のソリッドステート技術による誘導加熱電源を活用したコンパクトな高周波誘導加熱装置は、不活性ガス中でのろう付けにも適しています。
バッチ式の真空炉も使用することができますが、装置のサイズも大きく、効率も悪く、品質管理面でも限界があります。

不活性ガス中でのろう付けに適した高周波電源の出力レンジは、部品やアプリケーションによりますが、おおよそ1から20kWです。

不活性ガス中でのろう付けのアプリケーションノート